夢を語ろう

人生を面白くさせる一番のものって何だろう。僕は、わくわくするような「夢」じゃないかと思う。 僕は気がついたら中年になっちゃったけど、今でも色々な夢を持っている。 むしろ色々なことができるようになって、夢が広がってるぐらいだ。


夢の始まりと広がり

僕が中学生の頃、電子関係がワクワクの世界だった。まず、BCLというのが流行っていた。BCLは、ブロード・キャスティング・リスナーの略で、翻訳すると「放送聴取者」とでもあるだろうか。ちなみにBCLという言葉は和製英語で海外では通用しない。

当時は、今のようにインターネットで気軽に海外の情報に触れることが出来なかった。 その時代に、主に短波による国際放送で海外に触れることができることは世界に興味を持っていた僕にとって大きな魅力だった。 今、翻訳会社の代表として国際的な仕事をしているが、このBCLブームが影響しているかもしれない。

このBCLの魅力はそれだけではない。 ラジオを製造販売していた各メーカーは、こぞってBCLラジオを製品化した。 私は技術畑を歩んできたが、ラジオの魅力に取り憑かれていなければ違った道を歩んでいたかもしれないことを考えると、これもBCLブームが影響しているかもしれない。 ちなみに、私は当時貧乏だったが、大金をはたいてトリオ R-300 を購入した。 ちなみに トリオという会社、その後ケンウッドに改名されている) この R-300 は通信機と言っても良い本格的なもので微弱な電波を拾うことができた。 なにせ当時はトリオという会社はBCL機だけではなく、オーディオのチューナーまで含めて受信機にかけては最高峰の機材を送り出していた会社ですから。 これを持っているとBCL仲間から一目置かれるというわけだ。 電波の入り口であるアンテナも重要で、当時住んでいた団地の屋上に巨大な自作アンテナを設置し遠い放送局でも受信できるようにした。 当時は共同受信ではなかったので、そのようなことができたわけだが、今では難しいだろうな・・・

そしてBCLの魅力には、放送局に受信報告を送ると返信される「べリカード」と呼ばれるカードを収集することもあった。 海外から送られてくるべリカードは国際人としての満足感を与えるものと言えよう。


また、電子工作も流行っていて、ラジオの製作という雑誌(ラセイと呼んでいた)や初歩のラジオ(ショラと呼んでいた)など良く読んだ。ジャンク屋に通い安い電子部品を入手し電子工作を楽しんだ。そして、秋葉原に良く通って、さまざまな電気電子機器を目の前に非常に興奮した。尚、当時の秋葉原はかなり純粋に電気の街で、今の秋葉原のようなフィギュア、アニメ、同人誌、メイド喫茶といったような文化は秋葉原の中でマイナーな存在あるいはまだ存在していなかった。電気電子関連のオタクにとっては良い時代だった。

そして、いつしか立派な技術者になる夢を描くようになり、優秀な技術者・技能者を排出することを目的とした大学に準ずる教育機関である高専(高等専門学校)に進学し、そして、技術的に最先端である機器の設計・製造・保守を行う会社に興味を持って、そこに就職した。 そして、そこで英語の必要性を痛感して必死に英語をマスター。 海外との技術的な橋渡しをする国際技術者へとなっていった。

ところが、その会社での将来に夢が持てなくなることが多々あり不満はつのるばかり。それで、自分で会社を作る決意をした。当然、自分で会社を作るという考えに至る前に、他の会社に移ることも考えたけど、他の会社に移ったとしても、所詮、サラリーマンはサラリーマン。 自分の貴重な人生を賭けるには不足だったんです。もしかしたら、自分の貴重な人生を賭けても良い会社というのもあったのかも知れないけど、当時は今ほど情報がインターネットで簡単に手に入らなかったし、それに時間と労力を費やすよりは、少しでも自分が若いうちに自分の会社を作った方が正解だと思えた。で、自分の技術力と語学力のみを信じて無謀な冒険に出た。

そうして作った舞台、つまり、自分の夢を実現させる土台となる会社が翻訳会社ソリュテックだ。 幾多の困難を乗り越え、現在は、まだ小規模ながらも順風満帆にビジネスを行っている。 色々なビジネス・アイデアで夢一杯だ。 あと、大分県の大分市と別府市の中間、別府湾を望む高台に社有地を購入したり、福岡県の北九州、門司港レトロで知られる門司港駅近くの物件(土地・建物)を購入したりと、将来の展開を踏まえた準備も着々を行っている。

そしてビジネス以外にもう1つ。プライベートでも自分の夢の実現のため、今、走り出した。 それは、あたたかくて楽しい家庭を作ることだ。 目下、これが一番の課題かもしれない。 プロフィール


本当にやりたいことが一杯あるのだが、月日の経つのが速いこと速いこと。死ぬまでにどれだけの夢をかなえることができるのやら。。。



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